先週（２０１１年３月５日）開幕を迎えた今季のサッカーＪリーグが、３月１１日に発生した大震災の影響で、Ｊ１＆Ｊ２計１９試合がすべて中止となったそうです。

Ｊリーグは３月１１日、東北・関東大震災の余震や交通機関の混乱が予想されるため、１２、１３日に予定されていたＪ１、Ｊ２の第２節の計１９試合を中止すると発表した。これまで地震や悪天候で一部の試合が中止されたことはあったが、節の全試合中止は初めて。代替日は決まっておらず、中止となる試合の入場券の取り扱いは決定次第、発表される。

東北・関東大地震が起きたこの日、クラブの施設が被害を受け、移動中の選手らが足止めに遭うなど、サッカー界でも全国的に影響が広がった。

Ｊリーグによると、仙台市を本拠地とするＪ１仙台はクラブハウスの一部が損壊したが、全選手の無事が確認された。１２日の試合のため、仙台に移動中のＪ１名古屋の選手が乗った新幹線が立ち往生したほか、Ｊ１山形の選手は高速道路上のバス内で足止めされた。

日本サッカー協会は、日本代表のザッケローニ監督らイタリア人スタッフの無事と、福島県のトレーニングセンター「Ｊヴィレッジ」に大きな被害がなかったことを確認。１２日の評議員会は中止された。

１３日に各地で開幕予定だったＪＦＬも全９試合の中止を決定。東京・国立代々木競技場で開催中だったフットサル全日本選手権は一時、選手や観客が屋外に避難する事態になった。大会は準々決勝の途中で打ち切られ、１２、１３日の準決勝、決勝も中止となった。

Ｊリーグによると、災害などで同時に１節の全試合が中止になったのは初めて。２００４年１０月３０日に予定されていたＪ１の新潟‐柏が新潟県中越地震の影響で中止された例がある。０５年７月にはＪ１のＦＣ東京‐神戸が地震のために開始時間を３０分遅らせた。

 

また、一部クラブのホームスタジアムが損壊する事態も発生したようです。

Ｊリーグ１部（Ｊ１）の鹿島アントラーズは３月１２日、同クラブが指定管理者となっている茨城県立カシマスタジアムが地震の被害を受けたため、アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）とＪリーグに対し、１６日のアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）のシドニーＦＣ戦と、２０日の新潟戦の開催が不可能と報告したことを明らかにした。１２日、ホームページ上で公表した。

鹿島は同日午前、スタジアムの安全点検を行った結果、スタンド階段部分の崩落やコンクリート部分の亀裂、天井からの落下物などを確認。観客の安全性を確保できないとの判断から、少なくとも２試合の開催はできないと判断したという。今後はＡＦＣとＪリーグの対応を待つとしている。