Ｇ１戦線で、人気ジョッキーが落馬。競馬の怖さを思い知らされるアクシデントが発生しました。

２０１０年３月２７日阪神競馬場（兵庫県宝塚市）で行われた、中央競馬の第５７回毎日杯（GIII・芝1800ｍ）で、単勝式４番人気だったザタイキ号（牡３、栗東・藤原英）が、故障発生のため騎手がバランスを崩し落馬。
同馬は左中手骨開放骨折のため予後不良の診断。鞍上の武豊騎手は左肩骨折の疑い、右手関節亀裂骨折、頭部打撲傷、腰部打撲傷の診断。
これにより武豊騎手は、桜花賞（４月１１日）および皐月賞（４月１８日）への騎乗が絶望的となった。

なお優勝は、安藤勝己騎手騎乗の３番人気ダノンシャンティ号（牡３、栗東・松田国）が直線で抜け出すと、同５番人気ミッキードリーム号に1馬身１／４差をつけて快勝した。３着には骨折休養明けで臨んだ同２番人気リルダヴァル号。同１番人気ルーラーシップ号は出遅れが響き５着に終わった。

松田国英厩舎の毎日杯制覇といえば、０１年覇者クロフネと０４年覇者キングカメハメハである。そんな超一流馬に比肩する内容で圧勝したダノンシャンティ。極上の瞬発力を武器に、厩舎の先輩が辿ったＧⅠウイナーへの道を歩み始める。

勝ったダノンシャンティは父フジキセキ、母シャンソネットという血統。近親にはジャパンＣ勝ち馬シングスピールなどがいる。安藤勝己騎手は０５年ローゼンクロイツ以来２度目、管理する松田国英調教師は０４年キングカメハメハ以来３度目の同レース制覇となった。

Ｐ．Ｓ．
高松宮記念の武豊騎乗予定馬（スズカコーズウェイ号、牡６）は、古川吉洋騎手へ乗り替わり６着。