２０１１年２月２５～２６日の京都大学入学試験で、インターネットサイトを利用した“新手ののカンニング”をしたとして、偽計業務妨害の疑いで逮捕された仙台市在住の１浪予備校生・Ａ容疑者（１９歳）のその後の情報が入りました。

 

京都大など４大学の入試問題がインターネットの質問サイトに投稿された事件で、逮捕された仙台市の男子予備校生が、このうち１大学で不合格だったにもかかわらず、予備校内で「合格者」として掲示されていたことが５日、関係者への取材で分かった。予備校によると、掲示は受験生本人からの申告に基づいている。予備校生は失敗を知られないようにするため、偽って報告した可能性がある。

京都府警の調べに対し投稿された４大学すべてに共通するハンドルネーム「ａｉｃｅｚｕｋｉ」については「何となくつけた。特に意味はない」と供述していることが４日、捜査関係者の話で分かった。「自分の席で携帯電話を脚の間に隠し、すべて左手で問題文を打ち込んだ」と話している。

さらにその後、京大受験前に入試問題の投稿について「練習した」などと供述していることが５日、捜査関係者への取材で分かった。
府警では、予備校生が京大受験前に受けた他の大学で予行演習した上で「本命」の京大に臨んだものとみて調べている。

捜査関係者によると、予備校生は京大（２月２５、２６日）以外で入試問題が投稿された同志社大（２月８日）、立教大（同１１日）、早稲田大（同１２日）についても「自分でやった」と認めている。
予備校生が実際に入試問題を投稿したのは同志社大１問、立教大２問、早稲田大１問。本命の京大には数学６問、英語２問の８問も投稿していた。予備校生は京大入試前に「滑り止め」の大学入試などで練習したと説明しているという。

２０１０年１２月２２日～今年１月５日には予備校生が通っている大手予備校「河合塾」の京大志望者向けの教材の問題９問が投稿されるなど、「ヤフー知恵袋」には予備校生が使っていたハンドルネーム「ａｉｃｅｚｕｋｉ」による投稿が何度もあり、府警は予備校生が本番への練習に使った可能性が高いとみている。

府警は５日、予備校生を偽計業務妨害容疑で京都地検に送検した。
 

これを受けて早稲田大学は４日、この予備校生が受けた文化構想学部の試験の結果をすべて無効にすると発表した。
早大は、文化構想学部で「インターネットを用いた不正行為がありました」として発表。2月28日に調査委員会を設置して、分析を行った結果、投稿された英語文の回答と酷似した内容の答案を1枚発見したという。
この結果に基づいて「その答案を作成した受験生を不正行為者と断定し、あらかじめ定められた入学試験要項に従って、その受験生の2011年度早稲田大学入学試験の結果をすべて無効とした」という処分を決定した。
経緯については、2月12日に、文化構想学部一般入試・センター試験利用入試が行われ、1時限目（10時～11時半）の英語の試験開始68分後（11時8分）に、英語の要約問題を、「aicezuki」名義で「ヤフー知恵袋」に投稿されていた。
また、その4分後（11時12分）に、英文の回答が投稿された。早大は2月27日朝の報道でこの事実を知ったという。
早大は「当学としましては、今回の行為が大学入試の実施に関して重大な課題を突き付けるものと考えており、今後このような事態が二度と発生しないよう、試験実施方法に関して十分な検討を行ってまいります」とした。
 

一方、とある人物のサイトでは

金髪のaicezuki君は、受験としては当然失格でしょうが、今回の件で悲観することはありません。こんな人材を欲しいという企業は、大企業はともかく、ベンチャー企業のなかにはあるはずです。いや今回受験した大学で入学を認めるところがでてくれば、むしろその大学は買いです。

↓参照
 aicezuki君に即座に解答が返った事実のほうが重要じゃないか

といった“aicezuki擁護論”もありますが、やはり「犯罪者は即刻退場」が大勢で妥当な線だろう。
Ｗ田大はいわゆる「法令重視」の多数派を擁護したか。Ｒ教やＤ志社は果たしてどっちだろう！？