大阪府下の死亡ひき逃げといえば、梅田の国道１７６号阪神前交差点で発生したあの事件の記憶がまだ新しいところですが、あれから１ヶ月経たないうちに今度は府下南部で発生し、１６歳新聞少年が無念の死。

１１月１６日午前３時１０分頃、大阪府富田林市錦織東３丁目の国道１７０号路上に新聞配達のミニバイクが横転しているのを通行人が発見し警察へ通報した。
所轄の富田林警察署が原付バイクの運転者を捜していたところ、約５時間２０分後に発生現場から約６ｋｍ離れた河内長野市小塩町の民間駐車場内で、運転していた毎日新聞販売店アルバイトの男性（１６歳）が近所の人により発見されたがすでに死亡していた。
富田林警察署は、遺体発見現場そばに停車していた軽ワゴン車の所有者で遺体発見現場近くに住む大工の市川保容疑者（４１歳）を自動車運転過失致死と道路交通法違反の容疑で緊急逮捕した。
警察の発表によると市川容疑者は１６日午前頃、富田林市の国道１７０号を南下中前方にいたミニバイクの少年を後方からはね怪我をさせたにもかかわらず、救護せずそのまま約６ｋｍにわたり少年を引きずりながら逃走して駐車場に放置し少年を死亡させた疑い。
市川容疑者は「飲酒運転だったので必死に逃げた。後のことは記憶にない」と供述していたらしい。
警察は、市川容疑者が少年をはね怪我をさせたにもかかわらず、救護せずそのまま少年を引きずりながら逃走とみて,殺人容疑も視野にさらに詳しく調べる。

この秋から新聞配達のアルバイトを始めたという被害者の少年は、事件前日が初給料日だったらしく、自分の力で働いて得たそのお金で以前から欲しかったという家庭用ゲーム機・ＰＳ３を購入し、事件当日の仕事を終えたら友人を呼んでおニューのＰＳ３のゲームで遊ぶ予定だったようだ。
奇しくも国連の定めた「世界道路交通犠牲者の日」というこの日に痛ましい交通事故により突然主のいなくなったＰＳ３が寂しげで、切なく悲しくそして加害者を腹立たしく感じる被害者遺族の気持ちがわかる事件である。

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