ここ最近話題になっている大相撲力士による野球賭博事件で遂に逮捕者が出た。犯人は、元幕下力士で暴力団とつながりがあったそうです。

警視庁は２０１０年６月２４日、大相撲力士の賭博事件に関連して現役大関から口止め料と称して金を脅し取ったとして、大阪府寝屋川市石津南町居住の自称元暴力団組員・古市満朝（元大相撲幕下・若隆盛）容疑者（３８歳）を恐喝容疑で逮捕した。
発表によると、古市容疑者は２０１０年１月、大相撲の大関・琴光喜関（３４歳、佐渡ヶ嶽部屋）の野球賭博を仲介した阿武松（おうのまつ）部屋所属の三等床山・床池氏（２９歳）を通じ、「マスコミや警察に知れたら大変なことになるぞ」と脅し、口止め料名目で現金３５０万円を脅し取った疑い。
さらに古市容疑者は３５０万円恐喝後にも、２０１０年３月に暴力団関係者とみられる男性容疑者と同行し、琴光喜関とその師匠・大嶽親方（元関脇・貴闘力、４２歳）との話し合いの場を設けて約１億円を脅し取ろうとしていた疑いがあり、警視庁では恐喝未遂容疑でも調べる方針。

調べに対し古市容疑者は、「琴光喜から３５０万円を受け取ったのは事実だが、取立てを依頼された報酬と思っていた」と、容疑を否認している模様。

古市容疑者は交野市にある実家が相撲道場で、中学卒業後は当時の押尾川部屋（２００５年３月閉鎖）へ入門し、１９８８年３月の大相撲春場所で初土俵。同期デビューには元横綱の若貴兄弟に現役大関の魁皇などがいる。
入門当初の「古市」から「若隆盛」と四股名を変えて幕下まで昇進。将来を期待されていたようですが、その後は怪我に悩ませれて成績が振るわず１９９７年５月に引退。
力士を辞めた後は福岡へ移り住み派遣型風俗店（いわゆるデリハル）の経営に乗り出す。この頃から暴力団関係者とのつながりを持つようになってとみられ、組事務所への出入りも確認されていた。
また、自らも野球賭博で多額の借金を抱えていたといい、借金返済の為に琴光喜関から現金を脅し取ったらしい。

古市容疑者の力士時代に師匠だったＡ氏は「いい子だったが、相撲を辞めて１０年も経てば人が変わってしまうのかもしれない」とコメント。古市容疑者の父は、６月１７日の取材に対し「息子とは長く連絡をとっていない。本当に参っている」とコメントしていた。