最近話題のキーワードに「ブラック企業」というものがある。
ブラック企業は「ＤＱＮ（ドキュン・ドキュソ）企業」や「ブラック会社」などとも呼ばれ、「従業員や登録スタッフを“モノ”として扱ったり、違法を合法に見せかける“偽装”や“粉飾”などの詐欺行為を行うなど、コンプライアンス（法令順守）に反することを繰り返し」、警察当局に摘発されている会社などを指しているみたいです。
某ニュースサイトによると、ブラック企業の横暴に苦しむ労働者やブラック企業対策を講じる就活者の苦労が伺えます。

インターネット上の掲示板サイトで、就職活動中の学生たちの間で使われだした「ブラック企業」という言葉。２００９年冬には「ブラック企業」を題材にした映画も公開予定になるほか、関連書籍の刊行も相次いでいるなどネット上のスラングから発展して流行語になる勢いだ。

「低賃金で奴隷の如くこき使われる」「休日出勤やサービス残業は当たり前」（即ち激務薄給）といったことが横行している会社が「ブラック企業」と呼ばれているらしい。
また激務薄給以外にも、ワンマン経営・体制や体育会系などの風土がある会社、法令違反などの不祥事を起こした会社も「ブラック企業」と呼ばれる場合がある。さらに、２００８年後半の世界同時不況で雇用が悪化し、「派遣切り」や「内定取り消し」をした企業も“ブラック企業”と呼ばれ、より幅広い意味で使われるようになる

ブラック企業という言葉をいつ、誰が使い始めたのか定かではないが、インターネットが普及して匿名で内部情報を書き込めるようになり、広まったと言われている。その代表的なのが巨大掲示板「２ちゃんねる」の「就職板」や「転職板」だ。内部にいる者しか知り得ないような情報も書かれている。書き込まれた内容をもとに、「ブラック企業就職偏差値ランキング」としてまとめたものもある。
とはいえネットユーザーの使う「スラング」の域を出なかったが、２００８年に入って「ブラック企業」関連の書籍が続々と発売される。

例えば以下のような書籍が発行されています。

「ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか？」（晋遊社・２００８年５月発行）

「就職先はブラック企業―20人のサラリーマン残酷物語」（彩図社・２００８年１２月２２日発行）

「ブラック企業とシュガー社員」（ブックマン社・２００９年４月発行）

 

また、インターネット掲示板サイトでのブラック企業関連ネタの書き込みから小説化され、さらにそれが劇場版映画となる動きもあります。

↓のタイトルの作品がそれですが、２００７年１１月～１２月にインターネット掲示板サイト大手「２ちゃんねる」へ書き込まれたスレッドが元になっているようです。

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」（新潮社・２００８年６月発行）
作品名のリンクをクリックすると、amazon.co.jpの商品購入ページが開きます。

主人公（２６歳男性）は高校中退しニートだった。母の死をきっかけに情報処理の資格を取りプログラマーとして就職を果たすも、就職した会社がとんでもない“ブラック企業”だったことに気付く。
筆者の男性は入社早々、上司に「定時（退社・帰宅）なんてものは都市伝説だ」などと怒られたり、誰も質問に応じてくれない変な空気などを詳しく書き込んでいくと、２ちゃんねるの住人も加わり盛り上がっていく。

この小説を原作とした映画が、俳優の小池徹平さん（２３歳）主演で２００９年冬公開に向けて動き出している。
４月１９日に映画のクランクインを迎えるにあたって小池さんは、「難しい役ですが、体当たりでぶつかっていこうと思っています」とコメントしていた。

就活中の学生や社会人向けのコミュニティサイトでも、ブラック企業についての話題を扱った掲示板などが盛んだ。
「J－CAST会社ウォッチ」で「私もブラック会社に入ってしまいました」という記事を２００９年４月１日に掲載したところ、たくさんのコメントが書き込まれた。自分が勤めている会社もブラック会社かもしれない、と思った人もいる。

「日付が変わる残業は当然、裁量労働制という名目で残業代の一切がない。手取りは２０万を切るレベル。１年間で精神病院行きが１名、退職者６名。これはブラックなんでしょうか」

「私は今まで転職を８回しており全部ブラック会社でした。不動産、パチンコ屋、印刷塗料メーカー、行政書士事務所…行政書士事務所での最後の一言は『君はどこに行っても通じない』でした。会社名を挙げて２ｃｈにでも書き込みたかっです。どうしてブラック企業は潰れないのでしょうか」

 

一方、就活中の学生や転職者にとって、会社を選ぶ上でブラック企業をいかに見分けるかは重要だ。

就職活動中の女子大学生は、こう明かす。
「面接を受けて、友達と『あそこはブラックっぽいから、やばいよ』とか情報交換しています」
男子大学生も、「就活を始める前に、２ちゃんねるの『ブラック企業リスト』を見るというのが当たり前になっています。それまで２ちゃんねるを使っていなかった人でも、見始める人が多いです」と話し、

就活中の学生の間では、かなり浸透しているようだ。

・・・といった感じで挙げてみましたが、
 

なぜ多発するか！？

小泉政権下で推し進められた「規制緩和」「構造改革」によって身勝手な経営者などが威張っている会社が巷に溢れた

法令違反を犯しても罰則がショボくて再犯を繰り返すＶＡＣＡ共が経済の主役として君臨している

経営合理化や成果主義の大義名分で人材の道徳教育を下（教育機関）任せにした

 

どうすれば無くなるか？

法令改正で「労働基準法」「労働安全衛生法」などの罰則強化
違反者の罰金（最低・最高とも）を大幅に引き上げ
↑懲罰的意味合いも含めて労働犯罪の抑止効果を狙う（＾－＾）

道徳教育の充実
社員のミスは会社の責任として育てる。当然発達傷害を持った人の入社を想定したプログラムを実装

 

とりあえず、今は「待てば海路の日和あり」の如く安心して就職できる環境が確立するまで待ったほうが良いかも（＾－＾）