２００６年に発覚した大手ＩＴ企業の粉飾決算事件に関連した「偽メール」問題で物議を醸した当事衆議院議員だった人物が福岡県北九州市で悲惨な最期を遂げた。

元民主党衆議院議員・永田寿康氏（３９歳）が、２００９年１月３日１８：３０頃北九州市八幡西区里中３丁目のマンションから飛び降り、搬送先の病院で同日１９時過ぎに死亡が確認された。
調べによると現場に遺書が残されていたことから、八幡西書では自殺とみている。

永田氏は、大手ＩＴ企業・ライブドアによる粉飾決算事件に関連して、起訴されていた同社元社長の堀江貴文被告が自民党幹事長（当時）武部氏の次男に３０００万円の振込みを指示したと指摘。それに対して当時の首相小泉氏は即日「ガセネタだ」と一蹴。それを受けた永田氏は証拠として「やり取りを記したメール」のコピーを提出するも、後に偽物と判明。この問題で民主党執行部は総辞職に追い込まれる事態となった。永田氏は党員資格停止６ヶ月の処分を受け、２００６年４月に衆議院議員を辞職した。

永田氏はこの事件前の２００８年１１月にも、うつ病を苦に福岡県内で自殺を図っているが、その際は未遂に終わっていた。

事件を受け「偽メール事件」では被害者の立場だった堀江氏は、自身のブログで永田氏の自殺について複雑な心境を綴っていたらしい。

２００５年の郵政民営化解散を受けて行われた衆議院総選挙で堀江氏（国民新党の亀井氏に敗れて落選）を「実質公認」として推していた自民党サイドを落とそうと企んだ民主党サイドは、この戦いでは完全に「敗戦」に終わっていた。結局は裁判では別の証拠で堀江氏を地裁・高裁で「有罪」と判断（現在堀江被告側が上告中）していますが（＾＾；

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