この夏に行われることが有力と思われた平成２１年衆議院総選挙前哨戦で、世間の予想通り（むしろそれ以上に）自民党が惨敗し民主党が１人勝ちの結果に終わった。それを受け、第４５回衆議院総選挙の予定が発表されたようです。

麻生太郎首相（６８歳）は２００９年７月１３日、与党幹部と会談し、２１日にも衆院を解散、「８月１８日公示−３０日投開票」の日程で衆院選を実施することで合意した。東京都議選での歴史的惨敗という逆風下にも「歯を食いしばって頑張る」と決意表明。しかし異例の解散予告に自民党は大揺れで「麻生降ろし」も再燃、「選挙前に党総裁選を前倒しするべき」などの声は収まる気配がない。意地を見せたい麻生首相にとって解散までの１週間が踏ん張りどころとなる。

解散、そして総選挙日程は麻生首相の「身分保障」と引き換えに決定された。当初、首相は「７月２７日公示−８月８日投開票」を念頭に、早ければ１４日の解散を想定。都議選での惨敗が判明した１２日夜には、与党幹部らに電話でその旨を伝えていた。
一夜明け、自民党の細田博之幹事長らと会談した際も「衆院解散まで一拍置いたら、中川や武部を抑えられなくて、危うくなるじゃねえか」と発言。中川秀直、武部勤両氏の名を挙げて「麻生降ろし」を警戒し、１４日の解散を譲らなかった。だが、都議選のイメージを引きずることを嫌った細田氏や大島国対委員長が首相を説得。「麻生降ろしに走る議員は公認しなければいい。決然とした気持ちでなければダメだ」と畳みかけた。

「−降ろし」封印のお墨付きを袖にしてまで１４日解散にこだわれば、執行部や派閥幹部、そして公明党の支持も失うことになる。自らの手で総選挙を行う「身分保障」を得た首相は、解散時期をずらすことで妥協。こうして来週中の解散、そして８月３０日投開票の日程が決まった。首相は会見で「どの党が皆さんの生活を、日本を守るかだ」と述べ「政権交代」を唱える民主党に宣戦布告。「（自分への）批判は承知しているが、辞職して投げ出す無責任な態度は取るべきではない。歯を食いしばってでも頑張る」と持ち前の打たれ強さで決戦への覚悟を示した。
一方、「不意打ち」のターゲットとなった中川氏は「首相は名誉ある決断（退陣）をすると考えていたので大変残念」と不満を表明。武部氏にいたっては、選挙日程が決まってもなお、「麻生さんはリリーフ投手。先発投手にするなら、総裁選に立候補すべきだ」と今ひとつピンとこない例えで総裁選前倒しを重ねて主張した。「党として１度リセットしないと」と佐藤ゆかり衆院議員も同調。同じく前倒しを求める署名活動を進めてきた山本拓衆院議員は「自民党を焼け野原にするつもりなら（解散しても）結構だ」と語った。
しかし、最大派閥の町村派は首相の判断を尊重するとし各派幹部も「反麻生」の封じ込めに乗り出している。
大型地方選５連敗の状況下で「破れかぶれ解散」との声もあるが、首相は４年前の郵政選挙を引き合いに「あの時も勝てるという状況で選挙に突入したわけではなかった。選挙はやってみないと分からない」と語った。

コミケと日程被っているとある意味面白かったが（爆）、負担を考えての「コミケ後」選挙でしょうか。