兵庫県神戸のデパートにある高級時計の売り場が何者かに狙われ、腕時計が盗まれたようです。しかも、特定のブランドだけが盗まれている模様です。

２００９年６月２３日９：１０頃、神戸市中鉱区明石町の百貨店・大丸神戸店（１０階建て）で、８階にある時計売り場のショーケースや引き出しの鍵が破壊され中にある高級腕時計約６０点（４０００万円相当）が盗まれていることに出勤した男性店員（４７歳）が気付き警察へ通報した。
兵庫県警生田署では窃盗事件として捜査している。

現場付近は、売り場沿いにある避難用バルコニーの外壁（厚さ約５ｃｍ）に穴（縦約５０ｃｍ、横約３０ｃｍ）が開かれて、そこから何者かが侵入した形跡があり、現場には犯人が残したとみられる遺留品（バール・ロープ各１点）があった。
盗まれたのは高級腕時計の「ロレックス」ブランドばかりで、他のブランド時計や同じフロアにある他の売り場には被害はなかった模様。

関係者によると、事件前日（２２日）は２０：００頃閉店し２１：００頃に警備員が巡回し確認した際には異状はなかったらしい。
また、フロア内や非常階段に１０箇所以上ある人感知熱線センサーはいずれも反応しなかった模様。

警察の調べでは、犯人が現場南側にある外付けの非常階段を使って１階から８階まで上がり、非常階段と避難用バルコニーを仕切る扉を外側に身を乗り出す形で越えて、バルコニーに侵入したものとみている。その後穴を開けて売り場へ侵入し時計を盗んだ後、同じルートで逃走したらしい。
また、８階に窓がないのにバルコニー側から売り場の位置を正確に割り出して穴を開けていることや、センサーを巧妙にすり抜けていることなどから、犯人が入念に下見をしていた可能性が高いと判断。窃盗のプロによる犯行とみて、防犯カメラの映像の解析などをして犯人の割り出しを急ぐ。